1.1. 総合ガイダンス
このセクションでは、このImplementation Guideで使用されるすべてに共通する重要な定義、解釈、および要件の概要を説明する.
1.1.1. JP Coreの紹介
本Implementation Guideは、HL7®FHIR®標準を元に日本国内で患者データにアクセスするための最小限の適合性要件を定めたものである。日本国内での基底Implementation Guideとなることから、「JP Core Implementation Guide」(以下JP Core)と命名する。
日本国内の医療情報相互運用性規格としてはHL7v2.5規格があるが、FHIRはHL7v2.5への後方互換性を有していないことから、JP Coreも完全な後方互換性は備えていない。
JP Coreは「JAMI NeXEHRS課題研究会(正式名:次世代健康医療記録システム共通プラットホーム研究会)」に設置された「HL7 FHIR日本実装検討WG」において検討を行っているものである
(現時点において日本HL7協会が承認するものではありませんので、実装や利用は全て自己責任で行ってください。)
1.1.2. SHALL,SHOULD/SHOULD NOT,MAY定義
Conformace | 定義 |
---|---|
SHALL | 実装する際に必ず満たさなければならない。 |
SHALL NOT | 実装する際に満たしてはならない。 |
SHOULD | 実装に考慮すべきベストプラクティスまたは推奨事項であり、それを選択しない場合にはその意味をよく理解し、慎重に検討してからである必要がある。 |
SHOULD NOT | 実装に考慮すべきでない事項であり、それを選択する場合にはその意味をよく理解し、慎重に検討してからである必要がある。 |
MAY | 実装のためのオプションで、含めることも省略することもできる。 |
1.1.3. FHIRメジャーバージョン間の変更
FHIRの各メジャーバージョンでは、コアデータモデルが変更されています。 FHIRコア仕様では、実装者にバージョン間の変更をナビゲートするためのbase resource differentialが提供されています。
1.1.4. 質問先
メール:Office@HL7FHIR.JP
(文字はすべて半角に変えてください)
1.1.5. 主体
NeXEHRS研究会 HL7FHIR日本実装検討WG